7月1日、Googleが提供しているRSSサービス『Googleリーダー』が終了する。今年3月に終了が発表されてから、代替サービスとして最も注目を集めているのは『Feeedly』だ。
RSSリーダー、ニュース閲覧サービスを選ぶポイントは? Feedlyが注目されている理由とともに、他サービスと比較した結果を紹介する。
◆Googleリーダーからの移行【Feedlyの優位度】★★★★☆
Feedlyは、Googleリーダーのアカウントと同期することができる。「アイドル」「ギーク」など、ジャンルごとにフォルダ分けして管理していた場合も、まるでGoogleリーダーを使っているかのようにそのまま利用できる点がうれしい。また、これまではGoogleのサーバーで読み込みと同期を行っていたが、6月11日のアップデートにて、自社サーバーでの運用がはじまった。これで、7月1日からも安心して独立したサービスとして使える。
Feedlyや「Feedspot」以外では、一度Googleリーダーのデータをエクスポートして、移行先のサービスでインポートするという手間が発生する。大手国産サービスの「livedoor Reader」「My Yahoo!」などは、この手間が必要となってくる。普段からlivedoorやYahoo!の各種サービスを利用している人には向いているかもしれない。
◆フィードの追加 【Feedlyの優位度】★★★☆☆
スマホでは『スマートニュース』など、気軽にWebニュースを閲覧できるアプリが人気だ。しかし、個人ブロガーや専門性の高いニュースサイトなどを個別にチェックしたいという人には、カスタマイズ性が低いため向いていない。そこで活躍するのがRSSリーダーだが、閲覧サイトを登録するのが面倒という点もある。
こんなとき、Feedlyでは「ミニツールバー」が役に立つ。購読フィードの追加や、Twitterなどへの共有が簡単に行える。ただ、PCのブラウザでサイトを閲覧しているときに、右下に自動的に表示されるため、あまりの地味さに気づかない人が多い点が難点。
また、Feedly以外でオススメなのは、ニュース系アプリの「Flipboad」だ。日本国内のWebニュースサイトがジャンル別に用意されており、それらを組み合わせるだけで、パーソナライズされたニュース閲覧環境が準備できる。ただし、細かいカスタマイズには向いていない。
◆スマホ・タブレットとの同期 【Feedlyの優位度】★★★☆☆
Feedlyのアカウントを作成すると、各端末で自動的に登録しているフィードを同期することができる。お気に入り(Saved For Later)した情報も即座に同期されるので、デスクでも移動中でもそのときに合ったデバイスで利用できる。また、スマホやタブレットからも、サイト名で検索またはURLを入力することで簡単にフィードを追加できるので便利だ。
スマホでTwitter閲覧中に、面白い個人ブログやニュースサイトを見つけた場合、すぐにフィードを追加できるということが必要な人も多い。
◆表示方法の切り替え 【Feedlyの優位度】★★☆☆☆
表示方法が簡単に切り替えられる点も魅力。PC版では、サイト名と見出しが表示される「リスト型」、サムネイル画像・見出し・短めの概要が縦に並んで表示される「雑誌型」、Pinterestの様な「カード型」、「フル」の4種類が切り替えられる。他サービスでも様々な表示方法が用意されており、「Good Noows」は「Comic Strip」や「Tweet Stream」など12種類が用意されている。
表示方法は好みではあるが、多くの人は慣れた表示方法1種類だけしか使っているのではないだろうか。また、Googleリーダー愛用者にとっては、微妙に違うという点でFeedlyをはじめ、移行先候補の表示方法に対する不満の声も大きい。そのため、Googleリーダー風に表示を変更するスクリプトも登場した。
◆好きなRSSリーダーで使える 【Feedlyの優位度】★★★★★
GoogleリーダーがRSSリーダーの定番として人気であった理由は、Google以外の多くのRSSリーダーアプリから利用できていたことが大きい。そのため、サービス終了にともない、Googleリーダーに大きく依存しているアプリの今後の利用についても不安が走った。しかし、多くのアプリが今後はFeedlyアカウントでそのまま利用できるようになると発表され、対応がすすんでいる。
いま使っているRSSリーダーアプリをそのまま利用でき、好みの表示方法や操作感を選べるというのは大事な点である。FeedlyはGoogleリーダーの代わりの存在になろうとしている。
これまで、Googleリーダーを愛用していたという人は移行先を早めに探してほしい。そして、RSSリーダー自体を使ったことがないという人も、試しにFeeedlyアカウントを取得してみてはいかがだろうか。 <文/林健太>
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