こんにちは。恋愛ライターの石田です。暦を見ると、今年ももう半分過ぎてしまった! と妙に落ち着かない気分になりますが、いかがお過ごしですか? 今年の七夕は日曜日ですね(伝統的七夕は8月13日)。
年に一度だけ、逢えるという織り姫と彦星。自分の恋愛と重ねて、7月7日の夜は特別な気持ちで空を見上げる人も多いでしょう。
『17歳の肖像』でアカデミー賞3部門にノミネートされたロネ・シェルフィグ監督の映画『ワン・デイ 23年のラブストーリー』は、7月15日に初めて言葉を交わしたエマ(アン・ハサウェイ)とデクスター(ジム・スタージェス)が惹かれあうものを感じながらも恋人ではなく、友達として毎年7月15日を一緒に過ごしていく……という物語。
1988年7月15日に大学を卒業したエマとデクスターは、それぞれの人生を歩み、ケンカやすれ違いを繰り返しながらも親友として毎年7月15日を過ごしていきます。
ちなみに、この7月15日というのはイギリスでは「聖スウィジンズの日」といって、9世紀のウィンチェスター教会司教にまつわる伝説もあります。この日が晴れると40日間晴れが続き、雨が降ると40日間雨が続くというように、その夏の天気が決まる一日だったようです。
「聖スウィジンズの日」の伝説は、直接ストーリーに絡んできませんが、夏の空模様と恋人にとって特別な一日という点では、七夕に共通する想いがあるように感じました。今も昔も国や文化が違っても、晴れた夏の、ある一日が恋愛にとって重要な意味を持つというのは同じだと気づかされます。
ロンドン、そしてパリを舞台に紡がれるエマとデクスターの23年分の7月15日。今は、簡単に自分の行動や自慢したいことなど、逐一ネットで公表できるけれど、本当に伝えたい言葉や秘めた想いをその相手に直接伝えられる人はそんなに多くないはず。
当たり前のように大切なことを見過ごしてしまう一日、どうでもいい情報に振り回されてしまう日常。そこから少し離れて、どうしても伝えておきたいこと、特別な瞬間にそばにいてほしい相手のことを真剣に考える一日を自分で作ってみませんか? この作品を観ながら、人生について深く考えてみるのもいいかなと思います。
■作品情報『ワン・デイ 23年のラブストーリー』(原題:One Day)
監督:ロネ・シェルフィグ『17歳の肖像』
原作・脚本:デイヴィッド・ニコルズ(ハヤカワ文庫)
撮影:ブノワ・ドゥローム
音楽:レイチェル・ポートマン
主題歌:エルヴィス・コステロ「Sparkling Day」
キャスト:アン・ハサウェイ ジム・スタージェス パトリシア・クラークソン ケン・ストット ロモーラ・ガライ レイフ・スポール
公式サイト:http://oneday.asmik-ace.co.jp/
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