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眼球にもつけられる超薄型の電子チップが開発される

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20140115_circuit.jpg


柔らかく伸びて曲げることもできる超小型の電子チップがあれば未来のウェアラブルデバイスから、埋込み型の医療センサー機器など幅広い使い道がありそうです。

スイス連邦工科大学のジョバンニ・サルバトーレ(Giovanni Salvatore)氏率いる研究チームが発表した論文によると、人間の髪の毛に巻きつける事ができ、さらにコンタクトレンズの上に取り付けることもできる超薄型の電子チップの製造方法を開発したそうです。

たった1マイクロメートルの厚さのパリレン膜上に回路を作成、これは人間の毛髪の60分の1の厚さだそうです。二重に重ねたポリビニル層を硬いシリコン基板に付着させ、その上に電子回路を構築、この基板を水を張ったシャーレに入れると、2枚のポリビニル層が水に溶け、基板が離れてシャーレの底に沈みます。

この超薄型電子チップは人間の髪の毛に巻いたり、人間の肌に貼り付けたり、または植物の葉にくっつけたり、どんな物体や表面の上にも配置させることが可能だそうです。


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また、研究チームによると、眼圧が高くなることで発症する緑内障の兆候を監視するために、このチップをコンタクトレンズに取り付けたとのこと。また、心臓病の患者のために血圧を監視するセンサーもインプラント可能です。

いつかGoogle Glassどころか、眼球そのものに情報を映し出せるようなSF的デバイスが近い将来登場するのも夢ではなさそうな気がしますね。


[Nature Communications via Smithsonian]


mayumine(ROBERT SOROKANICH/米版)

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