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中国が米防空網を余裕で突破できる極超音速ミサイル「WU-14」実験に成功、米警戒

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準宇宙をマッハ10で滑空。新たな軍事レースの始まり始まりですよ。

中国が米防空システムに侵入し核爆弾を投下する能力も備えた国内初の超音速ミサイル運搬機の発射テストに成功、弾道ミサイル開発でアメリカに一歩優位に出ました。

この超音速滑空機(hypersonic glide vehicle:HGV)は「WU-14」 というコードネーム。中国の超極秘ミサイル開発プログラム(水面下で通常兵器と核ミサイルシステムの近代化が進んでいる)の一環で作られたものです。

ミサイル発射テストは公けの報道機関には一切報じられていませんが、1月9日(米時間)に中国本土上空を極めて高速で滑空する姿を確かに観測した、と米国防省職員が匿名でワシントン・フリー・ビーコンに確認しました。

現時点ではHGVの詳しい情報は限られています。が、仕組みは米、インド、ロシアなど他国が開発したHGVとか~なり似通っているのではないか、と軍事アナリストたちは見ています。

HGVは大陸間弾道ミサイル(ICBM)を搭載して発射され、地表から約100km上空の宇宙空間にまだいる間にミサイルの最終ステージから切り離され、音速の10倍以上のスピード (マッハ10=時速7680マイル=時速1万2400km))で大気圏に再突入したものと思われます。つまり米国には迎撃する暇もない超スピードということ。比較のため申し添えるなら、今の巡航ミサイル技術でも最高速度は500~600mph(時速805~966km)前後です。

当然、面白くないのはアメリカの議員です。米上院軍事委員会(HASC)委員の共和党選出ハワード・P. バック・マッケオン議員、ランディー・フォーブス議員、マイク・ロジャース議員の3名は火曜、共同声明を出し、アメリカも中国の軍事開発のペースに遅れを取らぬよう取り組みを強化すべきだ、と息巻いてますよ。



「軍事予算の削減に次ぐ削減で米国の技術の優位もひっくり返されてしまったかもしれないが、中国および他の競合国も米国に追いつこうと必死だ。中には今回のケースのように、我々をひとまたぎに飛び越えてしまったかのように見える場合もある」

「この状況は太平洋の平和的共存になんの用にも立たない。我々はこの30年、ずっと及び腰を続けてきた。兵士のために必要不可欠な代替設備の供給も遅らせ、レーガン政権の時代に製造されたハードウェアにいまだに頼っている」(声明より)



アメリカ海兵隊報道官のジェフリー・プール(Jeffrey Pool)中佐はワシントン・フリー・ビーコンに実験観測は事実と語った上で、こうクールに述べています。

我々は毎日のルーティンで諸外国の防衛活動を監視しており、このテストのことも認識している。しかしながら諸外国の兵器システムに関して我々が知り得た情報、評価についてはコメントを控えたい。とんだ誤算を回避するためにも、先方には防衛投資と目的についてもっと透明にしてもらいたいものだ。 「誤算」って要するに全世界が熱核反応のホロコーストになる…とか?


[Washington Times - Defense Tech - RT - Washington Free Beacon]

ANDREW TARANTOLA(原文1、2/satomi)

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革新も失敗も経験済み。IBMの歴史にはグローバル社会で戦う知恵が詰まってた!

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