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絵本の中の世界みたい。
アートは何かをガラリと変える力があります。このガソリンスタンドも、ほら、その力で大きく変わりました。アイルランドのリメリックにあるガソリンスタンド、元々はすでに営業停止で廃墟と化していたもの。そこにやってきたのが、世界的にも名のしれたストリートアーティストであるMaser。大胆に色を使い、廃墟から一転、まるでおとぎの国のような世界を作りだしました。
ちなみに、下の画像がペイント前のガソリンスタンドの様子、大違いです。
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このストリートアートのタイトルは「No.27: A Nod to Ed Ruscha」この「Ed Ruscha」とは、もちろんアメリカ現代美術画家のエド・ルシェのこと。彼の代表作の1つである1963年作の「Standard Station, Amarillo, Texas」のオマージュ。しかし、ルシェの作品とは異なり、果敢に多くの色を使っていますね。下がインスピレーションとなったルシェの作品。
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Maser自らが、地元紙のインタビューで作品に対してこのように語っています。「人々を驚かし、慣れ親しんだものや通常のものと自分との関係に疑問をもたせるような、周りにある空間から引き離されるような作品をつくっています。疑問に感じるというのは、ポジティブな反応だと思いますから」
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何事にも「なんじゃこれ?」って思うことって大事なのよね。
[Street Art News, Limerick Leader]
そうこ(ADAM CLARK ESTES 米版)
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