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マンション、住宅地のコミニティと上手く付き合うコツ

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消費税率アップを控え、都心部で流行りの高層タワーマンションや、郊外のオシャレ住宅街の一戸建てに駆け込み需要が集まっている。しかし、そんな一生の買い物の先には、上層階の億ション住民の横暴や、先住民の陰湿なイジメが……。なぜ住人同士のヒエラルキーや、トラブルはなくならないのか。メンタルヘルスカウンセラーの大美賀直子さんに、タワーマンションや新興住宅街の住民心理について話を伺った。

◆ステレオタイプの価値観が住人ヒエラルキーを生む

「マンションや住宅地など、その中で完結した生活をしていると、ご近所さんの生活ばかりに目が向いてしまい、自分の生活と比べてしまうことがあります」

 その結果、住人同士の格差を過剰に意識し、ヒエラルキーにこだわる人を生むのだという。とはいえ、すべての住人がそうなるわけではなく、こだわる人には共通点があるという。

「一つのことにとらわれやすい性格の人が多いです。それを『全か無か思考』といって、“これに当てはまっていないと価値がない”と思いこんでしまう傾向にあります」

 ヒエラルキーを決定する材料として、子供の進学先、父親の職業、母親が専業主婦か否かなどが挙げられる。これらすべてを兼ね備えていなければいけないという一種の強迫観念なのだという。

「子供の進学先も父親の職業も、ゆとりのある家の一つのステータスですよね。そういうステレオタイプの価値観にこだわる人が、都会のタワーマンションや、ブランド性の高い土地に集まると住人ヒエラルキーが生まれるのだと思います」

 では、こういった住民たちとストレスなく生活していく方法はあるのだろうか。

「なんでもかんでも話しすぎないことですね。家庭の事情を事細かにオープンにしてしまうと、お互いのことを知りすぎてしまい、格差を感じやすくなります。特にお金にまつわる話しがそうです。金銭についての話しは揉め事の原因になりかねないので、他人に踏み込ませないように注意してください」

 また、外の世界に目を向けることも重要だという。

「コミュニティを煩わしいと感じるなら、その世界だけにどっぷりハマらないようにしましょう。昔と違って今は比較的自由に活動場所や付き合う人を選べる時代です。選べるのに選んでないところに悲劇があるような気がします。仮に、近隣住人から何か言われたとしても、そもそも付き合いが薄ければ、話題がそれ以上広がることもなくなります」

 ヒエラルキーにこだわる人はいつの時代でも存在する。ほどよくドライな付き合い方を探ることがポイントなのだという。

【大美賀直子】

メンタルヘルスの分野を中心に活動するジャーナリスト、カウンセラー。All About「ストレス」のガイドも務める。著書に『働く私の「自分時間」』(アスカビジネス)などがある

※写真はイメージです

取材・文/SPA!タワマンカースト調査隊 イラスト/子原こう

― 憧れタウンに潜む[新階級社会]を追う!【9】 ―



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