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ご存知のとおり中国の大気汚染大変な事になってますよね…。
臭いもひどく、子供たちへの発がん性のリスクまでともなう空気、本当に危険すぎてなんとかしなくてはいけません。もちろん中国政府も、国内のみならず世界中から問題視されている問題への対応策を考えているんです。彼らの考えてる対策とは…
人工降雨。
中国のニュースレポートによると、中国気象局はスモッグをクリアにするために、雲に二酸化炭素をまく「雲への種まき」を計画しているんだそうです。
ちなみに、リークされた資料によると、この問題に対処するには約277億ドル(約2兆7700億円)を投資する必要があり、2015年にプロジェクトが動き始める予定だそうです。それにしても、長い間人工の雨を引き起こすことができたとして、どのぐらい効果的にスモッグを綺麗にすることができるのかが疑問ですよね。これについて、New Scientistの見解はこんな感じ。
中国が採用予定のテクニックは、まずヨウ化銀粒子のペイロードをロケットで雲まで運びます。そして粒子を核生成ポイントとして、雲の中の水分をものすごく冷えた状態にし、氷の結晶を作らせます。できた結晶は周りの温度によって雨や雪として落下していきます。中国のプロジェクトはこの一連の流れでスモッグが大気から無くなるということですが…スモッグは、すすやホコリの粒子からできていて、既に氷結核として作用しているはずなので、もし雨や雪として降っていないなら、ヨウ化銀を追加しても意味がありません。 とのこと…。ん~あんまり効き目がないかもということですが…やらないよりはましなのかな。ただ、効き目があったとしても一時的な事でしょうから、根本的な解決方法を考えて実施してほしいものですよね…。
Image via Getty
[New Scientist]
-Jamie Condliffe(原文/junjun )
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