「あまちゃん」や「半沢直樹」、「おもてなしブーム」に「ゆるキャラ」など数々の大ヒットが生まれた2013年。そんななか、“隠れたヒット”といえるのが62歳の現役プロレスラー・長州力だ。
CMやテレビ番組などからオファーが殺到し、まさかの再ブレイクを果たした長州。今年の初めに放映されたキリン「のどごし生」のCMで、ファンの一般人男性とプロレスで対戦した映像は記憶に新しいが、こうした再ブレイクを決定付けたのが、6月に放送された『有吉反省会』(日本テレビ系列)だ。
滑舌の悪さを反省するといった内容であったが、これまでベールに包まれていた「革命戦士」の隠れた天然キャラが大爆発。以後、バラエティを中心にお茶の間で長州力を見る機会が激増した。
2012年の民法テレビ番組の出演は6本。それが今年は11月末の段階で各局の特番を中心に、すでに30本を超えている。
「実際は、本人出演なしで長州を取り上げる番組も多数あるので、それを合わせたら数はもっと膨れ上がるでしょう。余談ですが、この“長州バブル”の恩恵で、永遠のライバルでもある藤波辰爾さんの露出も激増してます」(TV関係者)
また、人気のバロメーターともいえるCM出演も、2013年はキリン、ニッセン、DMM.comと契約。これは「噛ませ犬発言」があった1982年の第1次長州ブームを上回っている。
なぜ、今になって長州がここまでウケているのか? あるTV局のプロデューサーはこう解説する。
「『プロレスラー長州力』のイメージとは対極ともいえる自然体の姿がいいんでしょう。プロレス関係者、ファンの間では常識ですが、長州力は、かの糸井重里氏をもってして『電通に入っていたら間違いなく名コピーライターになれる』を言わせしめた名言製造機。その独特の比喩表現や間がお茶の間にウケているんです。
また、プロレスラー長州力のイメージそのままに何が飛び出すかわからない期待感を観ているほうは感じているのかもしれない。実際、先日の某局のドッキリ番組ではキレて帰ったくらいですから。予定調和にいかないドキドキ感を視聴者に与えるところは、今のテレビの世界では貴重な存在ですね。」
この現状に「一番戸惑っている」という本人を直撃した。
「はっきり言ってテレビは苦手なんですよ、うん。テレビは出るもんじゃない、あれは観るもんですよ」と相変わらず面倒臭そうに答える長州。それでもしつこく迫る本誌記者に、
「これまで駆け上がってきた階段を今は一歩一歩ゆっくり降りている感覚だから、今更ブレークとか、そういう風に焚き付けるのそろそろやめてくれない? 自分で開けた扉は自分で閉めますよ。周りに左右はされたくないよな」と長州節が炸裂。
マネージャーによれば、「オファーのお話はありがたいのですが、練習時間を割いてまで、というのはしたくないんです。夏前からテレビやイベントのオファーが殺到していますが、練習の時間を考えるとテレビは月に最大で4本が限界ですね。それ以上になると本人がストレスを抱えてしまうので、これでもほとんどお断りしているのが現状です。あくまで本業はプロレスラーなので」
2014年にレスラー生活40周年を迎える長州力。盟友・藤波辰爾、初代タイガーマスクの3人で活動するレジェンド・ザ・プロレスリングも定着しつつある。年明けは1月13日の後楽園ホールにおける同大会で長州力の1年は幕を開ける。テレビの中だけでなくリングのど真ん中に立つ姿も一度見て欲しい。彼の魅力はそこにつまっているから。
■「レジェンド・ザ・プロレスリング」公式HP
http://legendtheprowrestling.com/ 【関連記事】
・長州力「藤波さんの“噛ませ犬”発言? アレはマスコミが書いたものです」
・週プレ大学「長州力×髙田延彦 今こそプロレスのSOUL(魂)を熱く語れ!!」
・長州力が自分のリングネームを初めて聞いたときの感想「あぁ、俺、もう終わった」
・復活を期すオリックス・東野に事務所の先輩・長州力が「20勝はアレできる!」
・藤波、長州、タイガーにとっての“新日イズム”とは「アントニオ猪木」
CMやテレビ番組などからオファーが殺到し、まさかの再ブレイクを果たした長州。今年の初めに放映されたキリン「のどごし生」のCMで、ファンの一般人男性とプロレスで対戦した映像は記憶に新しいが、こうした再ブレイクを決定付けたのが、6月に放送された『有吉反省会』(日本テレビ系列)だ。
滑舌の悪さを反省するといった内容であったが、これまでベールに包まれていた「革命戦士」の隠れた天然キャラが大爆発。以後、バラエティを中心にお茶の間で長州力を見る機会が激増した。
2012年の民法テレビ番組の出演は6本。それが今年は11月末の段階で各局の特番を中心に、すでに30本を超えている。
「実際は、本人出演なしで長州を取り上げる番組も多数あるので、それを合わせたら数はもっと膨れ上がるでしょう。余談ですが、この“長州バブル”の恩恵で、永遠のライバルでもある藤波辰爾さんの露出も激増してます」(TV関係者)
また、人気のバロメーターともいえるCM出演も、2013年はキリン、ニッセン、DMM.comと契約。これは「噛ませ犬発言」があった1982年の第1次長州ブームを上回っている。
なぜ、今になって長州がここまでウケているのか? あるTV局のプロデューサーはこう解説する。
「『プロレスラー長州力』のイメージとは対極ともいえる自然体の姿がいいんでしょう。プロレス関係者、ファンの間では常識ですが、長州力は、かの糸井重里氏をもってして『電通に入っていたら間違いなく名コピーライターになれる』を言わせしめた名言製造機。その独特の比喩表現や間がお茶の間にウケているんです。
また、プロレスラー長州力のイメージそのままに何が飛び出すかわからない期待感を観ているほうは感じているのかもしれない。実際、先日の某局のドッキリ番組ではキレて帰ったくらいですから。予定調和にいかないドキドキ感を視聴者に与えるところは、今のテレビの世界では貴重な存在ですね。」
この現状に「一番戸惑っている」という本人を直撃した。
「はっきり言ってテレビは苦手なんですよ、うん。テレビは出るもんじゃない、あれは観るもんですよ」と相変わらず面倒臭そうに答える長州。それでもしつこく迫る本誌記者に、
「これまで駆け上がってきた階段を今は一歩一歩ゆっくり降りている感覚だから、今更ブレークとか、そういう風に焚き付けるのそろそろやめてくれない? 自分で開けた扉は自分で閉めますよ。周りに左右はされたくないよな」と長州節が炸裂。
マネージャーによれば、「オファーのお話はありがたいのですが、練習時間を割いてまで、というのはしたくないんです。夏前からテレビやイベントのオファーが殺到していますが、練習の時間を考えるとテレビは月に最大で4本が限界ですね。それ以上になると本人がストレスを抱えてしまうので、これでもほとんどお断りしているのが現状です。あくまで本業はプロレスラーなので」
2014年にレスラー生活40周年を迎える長州力。盟友・藤波辰爾、初代タイガーマスクの3人で活動するレジェンド・ザ・プロレスリングも定着しつつある。年明けは1月13日の後楽園ホールにおける同大会で長州力の1年は幕を開ける。テレビの中だけでなくリングのど真ん中に立つ姿も一度見て欲しい。彼の魅力はそこにつまっているから。
■「レジェンド・ザ・プロレスリング」公式HP
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