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履かないときは培養液で保存とか。
ロンドンのデザイナーで研究者でもあるShamees Adenさんは、未来の靴のビジョンを提案しています。それは、「人工の天然素材」から3Dプリントされ、一足歩くごとに反応し、夜の間に再生してくれる、そんな靴です。Adenさんが作ったプロトタイプが上の画像です。
この「Protocell」(原細胞、原始細胞)スニーカーは第2の皮膚のように履く人の足になじみ、Protocell技術によって皮膚と同じような機能を持っています。Protocellは本当に生きているわけではありませんが、まるで生きた細胞のように反応し、自己修復能力を持っています。
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「これらの細胞には、圧力に反応してふくらんだりしぼんだりする力があります。」とAdenさんはdezeenに対し語っています。つまり、たとえばアスファルトを走っているときと山道を走っているときでは、靴底の厚さが自然に変わって足を保護してくれるってことです。
ただそんな特殊な素材なのでちょっとしたケアが必要で、履かないときは液状のProtocellを満たしたビンの中に入れなきゃいけません。Adenさんはこう説明しています。「この靴を履いて家に帰ったら、植物と同じようにケアが必要です。細胞を最活性するために必要な自然のリソースを与えてやりましょう。」
まるでエイリアンみたいな生きてる靴、履いてみたいですね。ただこのプロジェクトはまだコンセプト段階で、Adenさんはこれが実際発売されるまでには40年近くかかるかもしれないと考えています。
[dezeen]
Adam Clark Estes(原文/miho)
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