グーグルの参入発表で競争激化必至の定額音楽配信サービスをはじめ「Hulu」、「UULA」などがひしめく定額映像配信サービスなど、デジタルコンテンツの定額配信サービスが加速度的に普及しつつあるが、その流れはゲーム業界にも訪れている。
そもそも定額配信は、ゲームに限らず定額料金を支払えば期間内は登録されているコンテンツを楽しみ放題のサービス。ゲームの場合、そのラインナップはいわゆるスマホゲームというライトなゲームではなく、コンシューマーゲームとして人気だった名作の数々だ。なかでもラインナップを充実させているのが、今年3周年を迎えた「PlayStation Plus」。加入すると回数や時間の制限なく遊べる定額ゲーム配信サービスで、料金は月額500円、年額5000円というお手頃価格だ。
遊べる作品は常時更新され、年間55本以上が提供されている。それに加えて、懐かしのPS1などのゲームタイトルが遊べる買い切り型ゲーム配信サービス「ゲームアーカイブス」の123本も、新たに遊びたい放題になるなど、さらに魅力的になった。ちなみに、現在配信中のタイトルで記者的に「おっ」ときたタイトルは以下のとおり。
『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド4』(PS3)
『パタポン』(PSP)
『レイマン オリジン』(PS Vita)
『タイムトラベラーズ』(PS Vita)
こういったソフトがラインナップされているのなら、やってみたくなるだろう。
「PlayStation Plus」はPS3、PS Vita、PS Portableで利用できるほか、先だって世界最大級のゲーム見本市「E3 2013」で発表され注目を集めたPS4でも遊べ、PS4向けには特典も用意される予定。新ハードでは、さらに「PlayStation Plus」の重要度が上がると見られている。しかも7月16日までのキャンペーン期間中は、「PlayStation Plus」を15日間無料で体験でき、さらに年額チケットを購入すれば、1000円分のPlayStation Networkチケットが贈呈される。
従来ゲームは、「1本のソフトが高いから買ったものをとことん遊び倒す!」そんな時代だったが、定額配信サービスが普及することで、これまで以上に質の高いコンテンツを、幅広く手軽に遊べるようになった。PS4のようなハードの進化でプラットフォームが整備されれば、その勢いは増すと考えられる。エンターテインメント業界に広がる、デジタルコンテンツの定額配信化の流れは止まらないだろう。 <文/日刊SPA!取材班>
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