万が一に備えた生命保険。とりあえず結婚したら加入しなくちゃと考える人は多いですよね。そして、保険マンにおすすめですと勧められた保険に加入してしまう。ちょっと待って下さい。その前に、保険会社の営業マンは、あなたに勧めた保険とは違う商品を選んでいます。保険会社の営業マンがどうやって自分の生命保険を選ぶのかを知りましょう。
保険会社が重視する生命保険2つのポイント
保険会社の人間が、保険に加入するときは、
1. 高利回りで貯蓄性が高い保険は続ける
2. 万が一に備える保険には低料金の保険を選ぶ
という、2つの特徴があります。
1. 高利回りで貯蓄性が高い保険は続ける
バブル期によく売られていた、高利回りの「養老保険」や「終身保険」への加入が多いですです。この当時の保険は、保険料の払い込みが終わった後、払い込み総額を大きく上回るお金が戻ってくるものばかりでした。
たとえば、10年間で払い込んだ保険料の倍近い「満期金」や「解約返戻金」が約束されている商品もありました。
2. 万が一に備える保険には低料金の保険を選ぶ
世帯主として万が一の場合に備えるために、大企業にはよくある「グループ保険」を使っています。「グループ保険」というのは、企業や団体を通じて、従業員や構成員が入ることができる保険で、「万が一の場合に数千万円が支払われます」といった、シンプルな内容の商品だけを扱っているものです。
保険会社としては、「同じ保険を多数の人からまとめて募集できる」、つまり営業担当者が対面でコンサルティングしながら販売するわけではないので、販売手数料などのコストが抑えられる分、保険料が安くなることが多いのです。
そのため、「がんと診断された時から、保険料の払い込みが免除されます」などの付帯機能こそありませんが、保険のプロは、「だからこそ安い。この保険には、いろんな機能はいらない」と納得して利用しているわけです。保険に何を期待するべきかということがよくわかっているからです。
保険の本質を見据えた加入の仕方
実際、1. の「養老保険」や「終身保険」にも、万が一の際の保障はついていますが、そんなことはどうでもいい。これは、とにかくお金が増える商品だからと割り切っています。「おいしい話が、たまたま保険会社にあった」くらいの感覚で、金融資産として大切にしています。
2. に見られるように、万が一に備える保険に入る場合は、「金融商品としてのリターン」は一切期待しないで、「保障の機能」だけを一定期間安く買うことを大切にしています。これが、保険の本質を見据えた加入の仕方です。
大きくお金が増えることが約束されている商品には、しっかりお金を積む
払ったお金が「安心料」として消える可能性も高い保険には、ひたすら安く入る
という判断がなされています。しかも、自社の推奨商品には少しもこだわっていません。うーん、生命保険は、仕組みの裏側を知ることで最適な生命保険が選べるのですね。
「生命保険の罠 保険の営業が自社の保険に入らない、これだけの理由(後田亨)」の詳細を調べる
元記事をビーカイブで確認!
■関連記事
生命保険3つのメイン商品! 定期保険、養老保険、終身保険
生命保険の主な商品の種類
生命保険が理解しにくい2つの理由。「商品の多さ」と「貯金機能」
保険会社が重視する生命保険2つのポイント
保険会社の人間が、保険に加入するときは、
1. 高利回りで貯蓄性が高い保険は続ける
2. 万が一に備える保険には低料金の保険を選ぶ
という、2つの特徴があります。
1. 高利回りで貯蓄性が高い保険は続ける
バブル期によく売られていた、高利回りの「養老保険」や「終身保険」への加入が多いですです。この当時の保険は、保険料の払い込みが終わった後、払い込み総額を大きく上回るお金が戻ってくるものばかりでした。
たとえば、10年間で払い込んだ保険料の倍近い「満期金」や「解約返戻金」が約束されている商品もありました。
2. 万が一に備える保険には低料金の保険を選ぶ
世帯主として万が一の場合に備えるために、大企業にはよくある「グループ保険」を使っています。「グループ保険」というのは、企業や団体を通じて、従業員や構成員が入ることができる保険で、「万が一の場合に数千万円が支払われます」といった、シンプルな内容の商品だけを扱っているものです。
保険会社としては、「同じ保険を多数の人からまとめて募集できる」、つまり営業担当者が対面でコンサルティングしながら販売するわけではないので、販売手数料などのコストが抑えられる分、保険料が安くなることが多いのです。
そのため、「がんと診断された時から、保険料の払い込みが免除されます」などの付帯機能こそありませんが、保険のプロは、「だからこそ安い。この保険には、いろんな機能はいらない」と納得して利用しているわけです。保険に何を期待するべきかということがよくわかっているからです。
保険の本質を見据えた加入の仕方
実際、1. の「養老保険」や「終身保険」にも、万が一の際の保障はついていますが、そんなことはどうでもいい。これは、とにかくお金が増える商品だからと割り切っています。「おいしい話が、たまたま保険会社にあった」くらいの感覚で、金融資産として大切にしています。
2. に見られるように、万が一に備える保険に入る場合は、「金融商品としてのリターン」は一切期待しないで、「保障の機能」だけを一定期間安く買うことを大切にしています。これが、保険の本質を見据えた加入の仕方です。
大きくお金が増えることが約束されている商品には、しっかりお金を積む
払ったお金が「安心料」として消える可能性も高い保険には、ひたすら安く入る
という判断がなされています。しかも、自社の推奨商品には少しもこだわっていません。うーん、生命保険は、仕組みの裏側を知ることで最適な生命保険が選べるのですね。
「生命保険の罠 保険の営業が自社の保険に入らない、これだけの理由(後田亨)」の詳細を調べる
元記事をビーカイブで確認!
■関連記事
生命保険3つのメイン商品! 定期保険、養老保険、終身保険
生命保険の主な商品の種類
生命保険が理解しにくい2つの理由。「商品の多さ」と「貯金機能」