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ポイントサービス戦争の行方「鍵はスマホとの連動」

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日常生活の至るところに浸透しているポイントサービス。スマホ対応や電子マネーの普及でより身近になったポイントの今後を追った

◆ネットからリアル店舗へ。鍵はスマホとの連動

 今年7月、ヤフーポイントがTポイントに統合されるなど、ポイントサービスをめぐる状況は大きく変わりつつある。ポイント大手として注目されている下記の3勢力の競争を、消費生活評論家の岩田昭男氏は、「現在のポイント戦争は、ポイント事業者同士の競争というだけでなく、ネット事業者のリアルへの進出、すなわち“O2O”(オンラインtoオフラインの意味)戦国時代へと移行しているのです」と分析している。その観点で見た場合、現在優勢なネット事業者はどこなのか?

「ヤフーはリアル店舗を多数抱えるTポイントと組んだことでネットとリアル両方を手に入れ、一歩リードという状況です。楽天は、来年の秋をめどに飲食店などのポイント加盟店でも楽天ポイントを使えるようにします。Pontaは、ローソンのECサイトが充実しつつあり、スマホも強いです」

 勝負は始まったばかりというのが現状のようだ。では明暗を分ける要素は何か?

「戦力を左右する要素は7つあります(詳細は「ポイント戦争から業界大再編へ」http://nikkan-spa.jp/539728)。その一つがスマホです。ヤフーは各サービスのスマホ対応を強調してきました。スマホからのサービス利用でポイントが追加されるキャンペーンなど、Tポイントとの統合後はさらに積極的です。楽天はサービスごとにアプリを用意しているものの、現状では従来どおりPCで閲覧する女性を重視している印象です。Pontaは、ローソンのアプリでスマホ決済とポイント貯めができるなど力を入れています」

◆大手ポイントサービスの現状

※記載した数値は2013年11月2日時点で公開されている会員数とリアル店舗数

・Tポイント(ANA)

<7464万人/6万2526店>

Tポイント4710万人(アクティブ・ユニーク数)とヤフー2754万(月間アクティブユーザーID数)の合算

リアル店舗で圧倒的会員数を抱えるTポイント。20代人口の9割が会員だという。スマホ対応力も高いヤフー!と組んだことで、リアルもネットもカバーする一大勢力として躍進中

・楽天(ANA)

<8551万人/非公開>

リアル店舗の加盟店数は非公開。楽天市場は4万1628店。非アクティブ会員を除いた実質会員は5881万人

日本最大級のECサイト楽天市場を抱える楽天。楽天カードや楽天Edyなど自前の決済手段を持つことも強み。2014年秋にはリアル店舗でも楽天ポイントが使えるようになる

・Ponta(JAL)

<5776万人/2万2500店>

会員数はPontaカードを保有してサービスを利用している方の数

ローソンチケットやHMV ONLINEが統合されたローソンのショッピングサイトをはじめ、スマホ向けサービスも充実。JALマイルと交換できる点も特徴。着実に加盟店を拡大中

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