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MIT発のKinectみたいなカメラは、半透明の物体も認識可能

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半透明でもここに在ります。

Xbox Oneの発売と共に、Kinect周りはまた騒がしくなってきました。Kinectはすごい、素晴らしい、しかしKinectが「見る」ことができる物には制限があるのも事実。一方で、Kinectみたいなカメラを開発するMIT(マサチューセッツ工科大学)のナノカメラは、その制限を押しのけました。半透明の物体も、さらには雨や雪まで認識可能だというのです。

使用されているのは、Kinect同様にTOF(Time of Flight)という技術。光シグナルが、物体に反射しセンサーに戻ってくるまでにかかった時間を元に、物体の位置を決めるというもの。が、マイクロソフトのKinectでは、半透明の物体(例えばガラスのもの)や、雨や霧のようなしっかりとした実態がないものでは反応しませんでした。では、どうやってMITカメラは、これを可能にしたのでしょう。

半透明の物体を上手く感知できないのは、光が跳ね返る時にその後ろに透けて見える背景の情報までも一緒にカメラに届けられるからです。そこで、MITのナノカメラでは、届いた情報=光が移動した距離を即座に計算することを可能にし、当たった物体の奥行きを導きだすことができます。これによって、よりシャープな画をカメラに届けることができるというわけ。

今までは、これと同じ結果を得ようとすると50万ドル(約5000万円)相当のカメラ技術が必要とされていました。しかし、MITチームがソフトウェアをより賢く強いものに改良したことで、500ドル(約5万円)程度で同じことが出来るという驚きのコストダウンに成功。

未来のKinectのさらなる発展が期待されるだけでなく、自動運転システム等、幅広い分野で活躍の可能性があるとされています。


[MIT via Engadget]

そうこ(JAMIE CONDLIFFE /米版)

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