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あのブラック企業の冬のボーナス額を公表

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 アベノミクス効果で久々にボーナス額に期待が高まったこの冬。あの有名企業のボーナス額はいったいいくらなのだろうか? 12/3発売の週刊SPA!に掲載されている『有名企業25社[冬のボーナス]格差社会』では、その気になるボーナス事情についてあますことなく克明にリポートしている。

 ここでは、今年の流行語大賞にもノミネートされた「ブラック企業」のボーナス事情について一部紹介しよう。

◆ブラック企業の雄、ユニクロの今冬ボーナスはまさかの20%減!

 13年8月期の決算でついに売上高1兆円を突破し、過去最高益の903億円を記録したファーストリテイリング。ユニクロを経営する同社もまた、過剰労働が問題視され、昨今ブラック企業としてしばしば報道されている。「現在海外事業が絶好調で、今後も業績好調なアジアを中心に事業拡大が進むので、しばらくは増収増益が続くと思います」とは、ユニクロの店長を務める中澤さん(仮名)。

 グループ全体で業績は20%近く上がっており当然ボーナスもホクホクだと思われるが、どうやら現場の社員へは還元されていない様子。

「私の店舗も昨年比で10%以上伸びているんですが、全体の伸び率に比して相対的に評価されたためか、去年の冬の90万円から20万円ダウンの70万円程度。社内格差が広がっていて、役員のボーナスは順調に右肩上がりのようです」

 それでも、労働環境がよければまだ納得できるが「今に始まったことではないんですけど、実働毎月240時間以上が当たり前。離職率も異常な高さですね……」

◆居酒屋チェーン大庄のボーナス額は漆黒企業そのもの!

 庄やなどを展開する居酒屋チェーン大庄の状況はもっとひどい。

「休みは週1回。以前、サービス残業で社員が過労死して以降、残業代は少し出るようになりましたが、それでも超薄給です」と話すのは、庄やの店長を務める権藤さん(仮名)。

「年に2回金一封が出ます。金額は店の利益次第ですが、どんなによくても20万円。今回は5万円程度ですね」

 続けて、更に驚愕の事実が語られる。

「その金額を店舗の社員数で割るんです。社員が4人の場合は、1万円ちょいですかね。この仕事を好きじゃないと、とても続けていられないです(笑)」

 1万円ちょいじゃ餅代にもならない! 「この仕事が好きだから」という社員のやる気にのっかって薄給でこき使う……「やりがい搾取」の典型例と言えるだろう。

 上記の二人の年収など詳しい情報は本誌を参照してほしいが、ほかにも「今年話題になったあの企業」「昨冬、大寒波が押し寄せた家電業界の今年のボーナス事情」「円安効果で業績UPの自動車業界のボーナス事情」などを完全網羅。ボーナス額から最新の景気を知る絶好のチャンスだ!

<取材・文・撮影/週刊SPA! イラスト/サダ>



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