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フリーランスのアメコミアーティスト、ディーン・トリップさんが自身の受けた性的虐待のトラウマ、「性的虐待は連鎖する」という被害者に対する偏見、そして常に彼のそばに居て支えてくれたヒーローについて描いたコミック『Something Terrible』が公開されました。
兄弟メディアKotaku JAPANではこの漫画に関して、詳しく説明されていたので、簡単にご紹介したいと思います。
6歳の時、父親が失踪し、さらに10代の青年に銃で脅され性的暴行(性的虐待)を受けたディーンさん。後に犯人は逮捕。ディーンさんは復学します。そしてある日、授業で見た映画版で、同じく幼少期にトラウマを持ちながらもヒーローになったバットマン誕生のストーリーを知り、「自分に起こったことが自分がどんな人物になるかを決めるのではなく、自分がどうなるかは自分で決めるんだ」ということに気付いたそうです。
しかし、彼が成長し、刑事ドラマで「被害者が加害者になる。性的虐待の連鎖は止まらない」というセリフが何度も出てくるのを見ているうちに、彼の心は再び破壊されてしまい、負の連鎖を止めるために、いつしか自殺を考えるように。
漫画では、ここから彼が大人になりコミック作家として活動を始めたが、ある自殺願望を下ろす話が描かれています。先日話題になった「白血病の少年がバットマンとなってサンフランシスコを救う」お話と同じようにスーパーヒーローのもつ力と、現実にいる本当のヒーローの力を感じさせられる、そんなお話です。
Kotaku JAPANでは、さらに細かい内容と、この作品を書き上げたディーンさんの思いなどが掲載されているので、気になる方は是非アクセスしてみてください。
アメコミ作家が自身の性的虐待のトラウマとヒーローに救われた過去を描くコミック『Something Terrible』[Kotaku JAPAN]
(ギズモード編集部)
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