PCやスマホ、タブレットでカジュアルにヌケる現在では考えられない、親兄弟が寝た後に電気を消してテレビでエロ番組を観ていた時代があったのだ!
フツーじゃない規制で、地上波やBS、CSでもエロのカケラも探せなくなった今、想像もできないほどエロかった“オカズ”番組。
伝説の“オカズ番組”『ギルガメッシュ』シリーズを知り尽くす、“ミスター・ギルガメ”ことイジリー岡田氏を直撃!
***
番組が終わってもう15年たつのに、昨年は『ギルガメッシュLIGHT』として復活したり、いまだにこうしてインタビューされるなんてすごいことですね。そんな番組のMCなんて、僕か、『笑っていいとも!』終了後のタモリさんくらいじゃないですか(笑)。
でもね、当時はギルガメ(『ギルガメッシュないと』)のすごさがピンときませんでした。ピン芸人になって初のレギュラーだったから必死で。毎回特番みたいな感じだったし、ゲストも違うし、当時の記憶がけっこう抜けてるんです。6年半、駆け抜けましたから。
僕は萩本欽一さんの大ファンだったからエロをやることに最初はものすごい葛藤があった。後輩にも「エロで笑いをとるなんて卑怯だ!」って言ってましたからね。それが今や完全にエロキャラ。しかも後継者が誰も育っていないんですよ。今の芸人って頭がいいから、僕を見て「エロをやりすぎると取り返しがつかなくなる」と思ってるんじゃないですか(笑)。
さっきも言いましたけど、ギルガメのすごさって当時はわからなかった。それを思い知ったのは番組終了後です。ギルガメのイメージが強烈すぎて、ゴールデンタイムと朝昼の番組はモノマネ以外NG。『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の楽屋探訪で高速ベロを復活させるまで、仕事がほぼない状態が4、5年続きました。
ギルガメはとにかくまじめにキッチリ作ってました。深夜番組なのに朝9時にスタジオ入りして、本読みして、カメリハも全部やって。エロ番組はまじめに撮らないと中途半端で汚くなっちゃうんですよ。ギルガメがあんなに長く続いた理由もそこにあると思いますね。
あとはチームワークの良さ。現場は本当に仲が良かったから、それが視聴者にも伝わったんじゃないですか? 『殿様のフェロモン』が始まったときは脅威を感じたけど、視聴率は全然落ちなくて、ああ、固定ファンがちゃんといるんだな~ってうれしかったです。
忘れられない企画は憂木瞳ちゃんとやった「夜食バンザイ」と、高速ベロが生まれた「ギルガメ治療院」かなあ。「夜食バンザイ」は進行に必死で、瞳ちゃんの(下の)毛が見えてもそれどころじゃない。まったく興奮していなかったけど、興奮するフリをしてました(笑)。
高速ベロはね、ひとりでコーナーを任されて「さあどうしよう」ってなったとき、シルエットとして映し出された乳首を高速でナメたら面白いんじゃないかって思ったんですよ。ただ当時は今ほど高速ベロの需要はなくて。「イジリー=高速ベロ」になったのは本当にここ最近です。
印象に残っている共演者ですか? やっぱりふーみん(細川ふみえ)と飯島愛ちゃん。ふーみんは努力型で愛ちゃんは天才型。対照的だけど、ふたりとも本番では100パーセントの状態にもってくるんです。「すごいなあ」っていつも思いました。
愛ちゃんには忘れられない思い出があって、実は僕、8ヵ月くらいギルガメを抜けてた期間があるんです。そのとき、愛ちゃんから「イジリーちゃんがいなくなって番組がバラバラだよ。帰ってきてよ」って留守電が入ってて。しかもその後、プロデューサーに「ギルガメを続けるためにはイジリー岡田を戻すこと」って直談判してくれた。それで僕は戻ることができたようなものです。
愛ちゃんもそうだけど、『ギルガメッシュLIGHT』では壇蜜ちゃんがブレイクしましたよね。これだけスターが出るのは、ギルガメはやっぱり“持ってる”んですよ。
最後に言いたいのは「ギルガメみたいに親に隠れて観るエロ番組よ、アゲイン!」ってこと。今、僕が「神!」って言われるのは、親に隠れてドキドキしながら観た番組で、エロを道案内してくれた“夜の体操のお兄さん”だったから。“性春時代”の先輩です(笑)。
親に隠れて観るエロ番組は絶対に必要です。僕はいつでも“夜の体操のお兄さん”に戻る覚悟はあります!
(撮影/田中亘)
●イジリー岡田
1964年生まれ。ピンになって初の番組『ギルガメッシュないと』でブレイク。一躍夜の顔に。芸能活動25周年を記念して、初監督作のイメージDVDを12月20日リリース。キモいアプリ「イジリー岡田ハザード」も好評
■『ギルガメッシュLIGHT壇蜜湯 ぷるるん温泉寝起きドッキリ いや~ん旅行カーウォッシュバトルまなみんのお化け屋敷探訪テレビはダメだけどDVDならまあいっかSP』
11月20日発売
発売元:株式会社BSジャパン 販売元:株式会社ポニーキャニオン
DVD(3枚組み)¥7875
(c)2013 BSジャパン・テレビ東京制作
フツーじゃない規制で、地上波やBS、CSでもエロのカケラも探せなくなった今、想像もできないほどエロかった“オカズ”番組。
伝説の“オカズ番組”『ギルガメッシュ』シリーズを知り尽くす、“ミスター・ギルガメ”ことイジリー岡田氏を直撃!
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番組が終わってもう15年たつのに、昨年は『ギルガメッシュLIGHT』として復活したり、いまだにこうしてインタビューされるなんてすごいことですね。そんな番組のMCなんて、僕か、『笑っていいとも!』終了後のタモリさんくらいじゃないですか(笑)。
でもね、当時はギルガメ(『ギルガメッシュないと』)のすごさがピンときませんでした。ピン芸人になって初のレギュラーだったから必死で。毎回特番みたいな感じだったし、ゲストも違うし、当時の記憶がけっこう抜けてるんです。6年半、駆け抜けましたから。
僕は萩本欽一さんの大ファンだったからエロをやることに最初はものすごい葛藤があった。後輩にも「エロで笑いをとるなんて卑怯だ!」って言ってましたからね。それが今や完全にエロキャラ。しかも後継者が誰も育っていないんですよ。今の芸人って頭がいいから、僕を見て「エロをやりすぎると取り返しがつかなくなる」と思ってるんじゃないですか(笑)。
さっきも言いましたけど、ギルガメのすごさって当時はわからなかった。それを思い知ったのは番組終了後です。ギルガメのイメージが強烈すぎて、ゴールデンタイムと朝昼の番組はモノマネ以外NG。『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の楽屋探訪で高速ベロを復活させるまで、仕事がほぼない状態が4、5年続きました。
ギルガメはとにかくまじめにキッチリ作ってました。深夜番組なのに朝9時にスタジオ入りして、本読みして、カメリハも全部やって。エロ番組はまじめに撮らないと中途半端で汚くなっちゃうんですよ。ギルガメがあんなに長く続いた理由もそこにあると思いますね。
あとはチームワークの良さ。現場は本当に仲が良かったから、それが視聴者にも伝わったんじゃないですか? 『殿様のフェロモン』が始まったときは脅威を感じたけど、視聴率は全然落ちなくて、ああ、固定ファンがちゃんといるんだな~ってうれしかったです。
忘れられない企画は憂木瞳ちゃんとやった「夜食バンザイ」と、高速ベロが生まれた「ギルガメ治療院」かなあ。「夜食バンザイ」は進行に必死で、瞳ちゃんの(下の)毛が見えてもそれどころじゃない。まったく興奮していなかったけど、興奮するフリをしてました(笑)。
高速ベロはね、ひとりでコーナーを任されて「さあどうしよう」ってなったとき、シルエットとして映し出された乳首を高速でナメたら面白いんじゃないかって思ったんですよ。ただ当時は今ほど高速ベロの需要はなくて。「イジリー=高速ベロ」になったのは本当にここ最近です。
印象に残っている共演者ですか? やっぱりふーみん(細川ふみえ)と飯島愛ちゃん。ふーみんは努力型で愛ちゃんは天才型。対照的だけど、ふたりとも本番では100パーセントの状態にもってくるんです。「すごいなあ」っていつも思いました。
愛ちゃんには忘れられない思い出があって、実は僕、8ヵ月くらいギルガメを抜けてた期間があるんです。そのとき、愛ちゃんから「イジリーちゃんがいなくなって番組がバラバラだよ。帰ってきてよ」って留守電が入ってて。しかもその後、プロデューサーに「ギルガメを続けるためにはイジリー岡田を戻すこと」って直談判してくれた。それで僕は戻ることができたようなものです。
愛ちゃんもそうだけど、『ギルガメッシュLIGHT』では壇蜜ちゃんがブレイクしましたよね。これだけスターが出るのは、ギルガメはやっぱり“持ってる”んですよ。
最後に言いたいのは「ギルガメみたいに親に隠れて観るエロ番組よ、アゲイン!」ってこと。今、僕が「神!」って言われるのは、親に隠れてドキドキしながら観た番組で、エロを道案内してくれた“夜の体操のお兄さん”だったから。“性春時代”の先輩です(笑)。
親に隠れて観るエロ番組は絶対に必要です。僕はいつでも“夜の体操のお兄さん”に戻る覚悟はあります!
(撮影/田中亘)
●イジリー岡田
1964年生まれ。ピンになって初の番組『ギルガメッシュないと』でブレイク。一躍夜の顔に。芸能活動25周年を記念して、初監督作のイメージDVDを12月20日リリース。キモいアプリ「イジリー岡田ハザード」も好評
■『ギルガメッシュLIGHT壇蜜湯 ぷるるん温泉寝起きドッキリ いや~ん旅行カーウォッシュバトルまなみんのお化け屋敷探訪テレビはダメだけどDVDならまあいっかSP』
11月20日発売
発売元:株式会社BSジャパン 販売元:株式会社ポニーキャニオン
DVD(3枚組み)¥7875
(c)2013 BSジャパン・テレビ東京制作