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チェスはしばしば、人生や仕事、競技スポーツなどの比喩として使われます。それは、チェスがとても戦略的なゲームだからです。プログラマーでチェスプレイヤーでもあるGautam Narulaさんが、チェスの心がまえをまとめた2つのシンプルな原則を教えてくれました。この原則は、チェス以外の分野にも応用できるものです。
チェスがみるみる上達する方法を非常に詳しく解説した記事のなかで、Narulaさんは次のように説明しています。
チェスをひとことで表すなら、「セカンドチャンスのゲーム」だと言えるでしょう。人生と同じように、チェスでは忍耐強さが報われます。私はこれまで、数えきれないほどの負け試合を、引き分けや勝ちに持ちこんできました。対戦相手が浮かれているあいだ、辛抱強くチャンスを待っていたおかげです。
その一方で、相手のレーティングや評判に、必要以上に怖気づいてしまったせいで、勝ち試合を落としてしまったこともあります。
チェスの心がまえは、2つのシンプルな原則に集約できます。
対戦相手を絶対に恐れないこと。 ゲーム終了まで力の限り闘うこと。 この2つの原則を守るだけで、あなたのレーティングは何百ポイントも上がるでしょう。
2つ目の原則には、但し書きがあります。まったく勝ち目のない絶望的な状況なら、ゲームを無駄に長引かせずに、投了するのが礼儀にかなっているそうです。ただし、たぶん冗談まじりでしょうが、Narulaさんは自分の経験から、こんな判断基準も語っています。
「(現チェス世界王者で、世界最高のプレイヤーである)マグヌス・カールセンが、今の自分と同じ状況でこの対戦相手と戦っているとしたらどうだろう? カールセンなら勝てるだろうか?」と考えてみてください。答えがイエスなら、プレイを続けましょう。ノーなら投了してください。
Narulaさんの記事は、チェスに興味のある人にとってすばらしい情報源ですが、ここで紹介されている心がまえは、どんな人にも役に立つはずです。
How to Get Good at Chess, Fast | Gautam Narula
Melanie Pinola(原文/訳:梅田智世/ガリレオ)
Photo by malias.
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