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なぜか今、水たばこブームが到来中

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専用パイプの中で、香りづけされたタバコの葉を炭で焙(あぶ)り、水で濾過(ろか)した煙を楽しむ――、そんな水たばこ(シーシャ)の専門店が最近増えている。

自由が丘のおしゃれなカフェからエジプト料理店なども含め、東京都内だけでも吸えるお店が約30店舗もあるのだ。

そもそも、水たばことはどんなたばこなのか? 4年前から水たばこ専門の通販サイト『SHISHA JAPAN』を運営する布施一広氏に話を聞いた。

「水たばこの起源はアラブなどの中近東。今も現地では家庭で、路上で、あらゆる所ですぱすぱ吸われています。もともとはヤシの実に穴を開け、現在のように水をフィルターとして吸っていたそうです。近年ではヨーロッパやアメリカなど、全世界の若者に広まり、マーケットも拡大していますね。うちのサイトでも、去年はそれまでに比べ、売り上げが5倍になりました。

紙巻きたばこ同様、タバコの葉を刻んで製造しているのですが、水たばこは糖蜜やフルーツエキス、グリセリンなどを混ぜ合わせて熟成させています」

紙巻きたばことの大きな違いは、タバコの葉を直接燃やすのではなく、炭で熱して吸う点。このため、体内に取り込むニコチン量は少なく、タールも発生しない。そして、いやなにおいもしない。だから、たばこは吸わないけど、水たばこは嗜(たしな)むという人も多いという。

「値段は50g入ったものでだいたい900円から1600円程度。約10gで1時間くらい吸えます。紙巻きたばこと違って、濡れた状態の葉を燻(いぶ)して煙を吸うんですが、その分、なめらかな味わいが広がります」(布施氏)



1回当たり180円から320円。でも、吸い始めれば1時間も楽しめる。

「フレーバーも数十種類あって、それをブレンドしたり、濾過するための水の代わりに牛乳やアルコールを入れる方も」(布施氏)

フレーバーには、チョコレートココアやバラなど、一般的な紙巻きのたばこから連想されるイメージとは違うものばかり。それらを自由に組み合わせて、自分好みのオリジナルブランドを作れる点も魅力だ。

「ハマると奥が深い。でも、初心者には取り扱いがかなり難しいし、面倒くさくもある。水やフレーバーの量などの調整も必要で、慣れないうちはただ苦いだけということも。ですから、最初は専門のお店で吸うことをオススメしますね。店員さんに教えてもらいながら、少しずつ慣れていくのがいいでしょう」(布施氏)

お酒やお茶との相性もいい水たばこ。ゆったりと香りを楽しむ新たな嗜好品として、日本に定着するか?

(取材/牛嶋 健、千葉雄樹[A4studio]、撮影/村上庄吾)

■週刊プレイボーイ49号「なぜか今、水たばこブームが到来中!!」より

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