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会社で使うとまずい日本語! 「全然」「役不足」の正しい使い方!

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「全然大丈夫」
「私では役不足です」

これは間違った敬語の使い方です。ビジネスシーンでこんな言葉を言っていたら品位が疑われてしまいます。



「全然」の正しい使い方
企画書を書いていると、先輩社員がやってきて、 「一人で大丈夫? 分からないことがあったら何でも聞いてね」 と優しく声をかけてくれました。先輩に安心してもらおうと思い、「ありがとうございます。全然大丈夫です」 と答えたのですが、「君はちゃんと国語の勉強してきたのかい?」と笑われてしまいました。

「全然おいしい」「全然いい」「全然おもしろい」のような言い回しをよく耳にしますが、これは間違った日本語の使い方です。「全然」は打ち消しや否定的な言葉を下に伴って用いるもので、

「全然だめでした」
「全然残っていません」
「全然お金がありません」

というように使います。

「全然大丈夫です」
「全然おいしい」

のように、後ろに肯定的な表現を続けるのは間違いです。お客様に対して「全然よろしいです」などと言うのはおかしいのです。

「私では役不足でございます」は謙遜になりません
大きな仕事をまかされたり、責任者に任命されたとき、

「申し訳ありませんが、私では役不足でございます」

と言って辞退する人がいます。また、大抜擢を受けた際に、

「私では役不足ですが、なにとぞよろしくお願い申し上げます」

などと挨拶する人もいます。どちらも、「自分など、とうていその役目を果たすだけの力量がありません」という謙遜のつもりで言っているのかもしれませんが、これは大きな間違いです。

「役不足」とは、自分の持っている能力に対して、与えられた役目が軽すぎるという意味の言葉です。ですから、「私では役不足」という表現は、「私のような優秀な人材に、そんな仕事は軽すぎて満足できない」という意味になってしまうのです。

「役不足」を使う場合は、「あなたのような優秀な方にこんな小さな仕事では役不足かもしれませんが、なにとぞよろしくお願いします」 のように使います。自分に対して「役不足」を使うことは、謙遜どころか傲慢になってしまうのです。もし、本当にできないと思っていであれば、「力不足」を使いましょう。

「知らないとゼッタイ恥をかく 敬語のマナー」の詳細を調べる

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