先だって発表されたiPhone 5cとiPhone 5s。ドコモ版も登場するということで、3社によるiPhoneバトルに突入したわけだが、事前報道では電波が建物内やビル影、山間部へと届きやすいプラチナバンドLTE(700MHz帯~900MHz帯)を利用できるようになったことで、800MHz帯の基地局を3.2万か所も整備していて、人口カバー率97%、下り最大通信速度100Mbpsのauが有利だと言われている。
⇒【LTE比較表】http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=507777
そんななか、ドコモ、au、ソフトバンクの順で、いよいよ明らかになったiPhone 5cとiPhone 5sの料金。結局、どこがお得なのかイマイチわかりづらいので、新規でiPhone 5cや5sを契約した場合どのキャリアがお得なのかを、13日20時時点の情報をもとに表にまとめてみた。
まず端末価格。各キャリアとも5c、5sの16GBモデルは実質0円で、ドコモだけ5cの32GBモデルも実質0円だ(auとソフトバンクは実質4800円)。いずれにしろ、端末価格で3社の差はほとんどない。
⇒【端末価格表】http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=507778
続いて月額料金。基本使用料はドコモが月額780円で少し安いが(auとソフトバンクは月額980円)、ネット接続料は月額315円、パケット定額料は月額5460円と3社横並びだ。そのため、合計してみるとドコモが月額6555円で最安なのだが、ドコモには固定回線とのセット割がないため、セット割ありで比べてみると、auとソフトバンクが月額5800円(契約から2年目まで)とドコモよりもお得になる。なお、セット割の対象になる固定回線サービスは、例えばauの場合、KDDIやFTTH提携事業者、CATVを含めると、カバー世帯率は全国の戸建て向け世帯で約80%に達している。固定回線とまとめることで、お得になる対象者は多いだろう。
⇒【月額料金表】http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=507779
ちなみに各社の下取りキャンペーンの価格(ポイント)を比べてみると、iPhone 5 64GBの場合、ドコモは最大2万ポイントでauは最大2万8000ポイント。iPhone 4 64GBの場合、ドコモは最大1万ポイントでauは最大1万9000ポイントと、au優位となっている(ソフトバンクは13日現在未発表)。また、これ以外の特徴としては、auだけ、auスマートパス(月額390円)に加入していると、端末の修理代金を最大8800円負担してくれる修理補償がある。なお、キャリアメールに関してはドコモだけ10月1日からの対応だ。
⇒【下取り価格表】http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=507780
こうして比較してみると、各社の料金にそれほど大きな違いは見られない。ということは、冒頭で述べたように鍵を握るのはネットワークの品質ということになる。報道どおり、プラチナバンドLTEで他社をリードするauが強いのか? 20日の発売日に端末を手に入れたら、実測調査で明らかにしてみたい。 <文/日刊SPA!取材班>
※1 各社公表値(ドコモは2013年3月時点の人口カバー率、auはiPhone5は2013年5月末時点、iPhone5S/5Cは2013年9月時点の実人口カバー率、ソフトバンクは2013年3月時点の実人口カバー率)
※2 エリアにより最大通信速度は異なる
※3 基地局数は2013年8月3日時点のLTE基地局免許許可数(出典:総務省ホームページ)
※4 新規契約時の場合。ドコモは月々サポート、auは毎月割、ソフトバンクは月月割適用後
※5 購入から2年以内
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