平成23年度の国税庁調査によれば、1000万円以上の所得がある給与所得者は全体の0.7%に過ぎないという。女性起業者も増えたとはいえ、女性社長の数自体も7.2%(帝国データバンク調べ)と低く、やはり年収1000万円超えの女性はいまだ少ない。
そんな「希少価値」である「年収1000万円超女性」という存在に、アラサーにして到達した女性たちがいる。
アンチエイジングを目的とする細胞再生医療のクリニックで院長を務める比嘉悠子さんは、「貧乏も“病気”の一種」と断言する。
「体をないがしろにしている人は、収入も低い場合がほとんど。臨床医時代に散々それを見て、対症療法をするだけでは根本的解決にならないと思ったんです」
やがて自身も激務で体を壊し、クリニックに転職。年収は3倍以上となり1000万円を超えた。
「カネ儲けだと言われることもありますが、みんな豊かな人生を望んでいるのは事実だし、そのためには心身ともに健康であるべき。施術内容は美肌ですが、それをきっかけに自信をつけて、生き方全般が良くなるようカウンセリングしています。それが結局、社会的に病人を減らすことに繋がるので」
お金の使い道の大半は勉強代と交際費。
「人間関係は大事ですから、一万円のランチを奢ったりもしますね」
もっとも高い買い物は「やはり乗っていて気持ちが良い」ベンツ(987万円)である。
現在、特定の交際相手はいないが、男に求める最低年収額はなんと3000万円。
「私もそのレベルを目指しているので、そうでないと話が合わないと思うんです。収入は人間性や社会への貢献度を示す基準。現時点では到達していなくても、そこを目指す姿勢があればOKです」
ちなみに、女医ということで男に“お医者さんごっこ”的な妄想をされることも多いとか……。
「エロいと言われることもあります。そのような関係ではないかたとの会話でもそれを期待されます。私もサービス精神旺盛なので、生殖器の解剖学的な話をすると大抵、喜ばれますね(笑)」
<取材・文・撮影/エイブリー・ヤス>
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