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セルジオ越後「試合に出てこそプロ!Jリーグへの出戻りは恥ずべきことじゃない!」

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この夏、Jリーグの移籍市場ではさまざまな動きがあった。

なかでも一番大きな話題を集めたのは、リーグ序盤の台風の目だった大宮がベルデニック監督を解任したこと。昨季終盤からの21試合連続無敗記録(リーグ新記録)を樹立した功労者を、5連敗しただけでクビにするのかという反応も多いけど、選手、スタッフとの溝はそれほど深かったのだろう。

ただ、大宮の場合、監督が誰であろうと、強力な外国人FWコンビ(ズラタンとノヴァコヴィッチ)のコンディションが万全なら、まだまだ上位争いに絡める可能性はあるんじゃないかな。

選手の動きでいえば、この夏は欧州からの“出戻り”組が目についた。宇佐美(ホッフェンハイム→G大阪)、永井(スタンダール・リエージュ→名古屋)、森本(カターニア→千葉)、大前(デュッセルドルフ→清水)、梶山(パナシナイコス→大分)と、多くの選手が戻ってきたね。

なかには出戻りを恥ずかしいと感じる選手もいるようだけど、僕はポジティブにとらえている。以前から言っているように、プロは試合に出てなんぼ。練習だけではレベルは上がらないし、可能性は広がらない。欧州で試合に出られないまま錆(さ)びつくのなら、さっさとJリーグでリスタートすべきだ。J2だって全然構わない。何しろ、今のJ2には日本代表がふたり(G大阪の遠藤と今野)もいるのだから。

肝心なのは、これからどういうパフォーマンスを見せるか。欧州で結果を残せなかった分、きっとモチベーションは高いだろう。






その点、早速、宇佐美が頑張っているね。復帰後7試合で7得点(第31節終了時)。素晴らしいよ。同じくこの夏に新加入したブラジル人FWとともにゴールを量産し、J1復帰、名門復活を目指すG大阪を勢いづけている。J2とはいえ、これだけ活躍しているのだから、メディアは彼をもっと取り上げたほうがいいんじゃないかな。

宇佐美はまだ21歳。今の時点で欧州再挑戦についてどうこう言うつもりはないけど、来年のブラジルW杯の日本代表メンバー入りの可能性も十分あると思うし、ぜひこの調子でアピールを続けてほしい。

日本代表でいえば、永井にも注目したい。やっぱり、あのずば抜けたスピードは魅力。日本代表は今年6月のコンフェデ杯以降、守備が崩壊状態にある。今後、格上相手にはひたすら守ってカウンター狙いのサッカーをする場面も出てくるだろう。そして、そういうサッカーにぴったりなのが永井だ。スーパーサブとしても面白い。まずは復帰した名古屋でスタメンの座を奪えるかどうか。

最後に、J2の札幌の試みについても触れておきたい。

この夏、札幌はベトナム代表のFWレ・コン・ビンを獲得した。彼はベトナム年間最優秀選手に過去3度も選ばれた、いわば“ベトナムの英雄”。すでに現地ではかなりの反響があると聞いているけど、テレビ放映権販売やスポンサー集めなど、札幌はもちろん、今後のアジア進出を狙うJリーグにとっても大きな後押しになる。

実力的にも、J2なら十分通用するだろう。タイ、インドネシア、マレーシアなどほかの国にも、J2でプレーできる選手はいるはずだし、そういう選手を発掘し、獲得するクラブが続けば面白いことになるね。

(構成/渡辺達也) 【関連記事】
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