こんにちは。恋愛ライターの石田です。「夜は何を着て寝る?」という質問に「シャネルの5番よ」と答えるのが当たり前のことのように、しっくり似合うのはマリリン・モンローだからこそ。質問する方も答える方も一歩間違えると、ただの変態か痛い人です。ルックスがいい、グラマーなだけではない、本物といっていいセクシーな魅力があった彼女だから残せた言葉だと思いませんか。
考えてみると、セクシーなつもりでいても下品に見えてしまう人と、絵になる人では清潔感があるか、ないかが重要な気がします。なめらかな白い肌と金髪、赤い唇、しなやかな仕草で男性だけでなく、女性の視線も釘付けにしたマリリン・モンロー。彼女の色褪せない魅力、内面に抱えた孤独までも垣間みることができる映画が10月5日に公開になります。
アメリカのセックス・シンボルといわれたマリリン・モンローが亡くなったのは1962年。没後50年で初公開された自筆のメモや日記、私的な文書をまとめ、世界的ベストセラー「マリリン・モンロー 魂のかけら」(スタンリー・バッサル、ベルナール・コマーン著/)青幻舎を基に、秘蔵映像と残した文章などから彼女の生い立ちから最期までをたどっていく『マリリン・モンロー 瞳の中の秘密』です。
2011年の映画『マリリン7日間の恋』では、『王子と踊り子』の制作舞台裏とエディ・レッドメイン演じる第3助監督コリン・クラークとの秘密の恋が描かれていました。その頃の彼女は劇作家アーサー・ミラーと結婚したばかり。ただセクシーな魅力を振りまくだけでなく、アクターズ・スタジオで学んだ演技を生かしたいと演技に悩み、夫の態度に苦しむ不安定な精神状態のマリリンをミシェル・ウィリアムズが魅力的に演じていますが、実際のマリリン・モンローはプライベートな部分をごく身近な人にしか見せないことで、女優としてのイメージを作り上げました。
私生児として生まれ、母親が精神病院への入退院をくり返していたため、里親や孤児院を転々とする子供時代を過ごし、16歳のときに最初の結婚をして、3回の結婚と離婚を経験。見た目だけでなく、演技を評価してほしいとニューヨークで指導を受けていた彼女には仕事への情熱はもちろん、野心も向上心もあったことが、死後50年経って公開されたメモによって伝わります。
愛することにも、愛されることにも敏感で貪欲で、女優として成功してもなお不安や孤独と闘い続けた36年の人生。「幸せになることは、上手な女優になるくらいに難しい」というのはマリリンの言葉ですが、難しいからこそ挑戦しがいがあるというもの。彼女は「私は女で、女であることを楽しんでいる」とも言っています。愛を求め続けた彼女の言葉に触れることで、新たな人生の楽しみを見つけられそうな気がしませんか?
■作品情報『マリリン・モンロー 瞳の中の秘密』
■監督:リズ・ガルバス
■出演:マリリン・モンロー
■ユマ・サーマン/グレン・クローズ/マリサ・トメイ/リンジー・ローハン/エイドリアン・ブロディ/エレン・バースティン/ベン・フォスター/ポール・ジアマッティ/エヴァン・レイチェル・ウッド/F・マーレイ・エイブラハム/エリザベス・バンクス/ホープ・デイヴィス/ヴィオラ・デイヴィス/ジェニファー・イーリー/ジャック・ヒューストン/スティーヴン・ラング/ジャネット・マクティア/ジェレミー・ピヴェン/オリヴァー・プラット/デヴィッド・ストラザーン/リリ・テイラー
原題:LOVE,MARILYN
公式サイト:http://marilyn-movie.jp/
配給:ショウゲート
2013年10月5日より新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー
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※@nifty恋愛・結婚からの寄稿です。
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