
心からの「おつかれさま」を。
宇宙空間連続滞在340日、通算滞在日数520日。ともに、米国人として最長を誇る、スコット・ケリー宇宙飛行士。超がつくほど優秀なのに、ソーシャルメディアなどでいつも気さくに接してくれる素敵な宇宙おじさんです。
しかしそのケリーさんにも、遂に帰還の時が訪れました。日本時間で3月2日午後1時30分ごろ、およそ1年ぶりに地球に戻られます。
#Countdown We're down to a wakeup. #Earth. I'm coming for you tomorrow! #GoodNight from @space_station! #YearInSpace pic.twitter.com/kLe2755XyG
— Scott Kelly (@StationCDRKelly) 2016年3月1日
ケリーさんといえば、何といってもツイッターやInstagramなどでの美しい写真の数々。我々が普段決して見ることができない地球の姿は、改めてこの星の素晴らしさを感じさせてくれるものばかりで、ギズモードでも何度も取り上げさせてもらいました。
「宇宙飛行士にしか見られない夕焼け」
「夜明けの光とオーロラの共演」
「白く輝く白銀の世界」
「色とりどりのサハラ砂漠」
ケリーさんの後任は、ティモシー・コプラ宇宙飛行士。すでに昨年、ISS(国際宇宙ステーション)に到着しており、ケリーさんとの指揮官交代を済ませています。
With #ISS Change of Command, we've begun #Exp47! @StationCDRKelly Misha & @Volkov_ISS preparing #Soyuz for departure pic.twitter.com/Ju2ukLUyob
— Tim Kopra (@astro_tim) 2016年2月29日
ISSの指揮官には、大変な能力の高さが求められます。宇宙空間での肉体的、精神的なプレッシャーはもちろん、狭いスペースでのメンバーへの的確な指示、地球への定期的なフィードバック、さらには乗組員たちの精神衛生を守り、閉鎖された空間でも安心して作業や生活ができる環境を作らなくてはなりません。ケリーさんはそんな大変な業務の合間に、地球で楽しみにしている我々のために、SNSも欠かさず更新してくれていたのですね。
ロシアの宇宙船、ソユーズでカザフスタンに帰還後、すぐ翌日にはヒューストンのNASA本部に戻るというケリーさん。ご本人はやや名残惜しさも感じられているようですが、本当に長い間楽しませてくれたことに、心からの感謝を贈りたいですね。
帰還の様子は、こちらのUstreamで生中継されるとのこと。無事着陸した瞬間には、画面に向かって大きな声で「おかえり」と「ありがとう」を叫んじゃいましょう。
Maddie Stone - Gizmodo US[原文]
(渡邊徹則)
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