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オリンピックの決勝が夜に多い理由

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スポーツの世界新記録は、夕方から夜にかけて出やすくなるというデータが発表されています。その秘密は、の「生体リズム」にあるようです。今回はオリンピックの決勝が夜に多い理由を紹介します。



■体温の周期
1日24時間の周期で変化しているのは、睡眠と覚醒だけではありません。ホルモンの分泌量や体温、心拍数や血圧なども一定のリズムを持って変化しています。こうした24時間周期の生体リズムのことを「サーカディアンリズム(概日リズム)」と呼びます。

このほかに約半日の周期を持つ「サーカセミディアンリズム(半概日リズム)」があり、食後に強い眠気に襲われるのはこのリズムのためです。サーカディアンリズムのなかで、運動能力に大きく関係していると考えられているのが体温です。

私たちの体温は、朝方の午前3時から4時頃が一番低く、それ以降はだんだんと上昇して目が覚めます。そして夕方の4時から8時頃にピークをむかえ、午後9時すぎから一気に下がり始めて眠りにつきます。これが体温の基本的なリズムです。

■世界記録が出やすい時間帯は体温がピークの時間帯
世界新記録が出やすい時間帯は、ちょうど体温がピークをむかえる時間帯にあたるのです。体温が高くなると血流がよくなり、体のパフォーマンスが最大レベルまで引き上げられます。そのため世界新記録が出やすくなるのではないでしょうか。

体温の変化には個人差もあり、生活スタイルも影響しますが、一般に、起床してから10時間前後がもっとも高くなるといわれています。



オリンピックや世界陸上の試合が夕方から夜にかけて行われることが多いのは理にかなったことといえるのかもしれません。

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