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米政府は国連も盗聴してた

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暗号化してても解読。

ドイツのデア・シュピーゲル誌によれば、米国国家安全保障局(NSA)は2012年夏、国連のビデオ会議システムを盗聴し、国連内部の暗号化された会議内容458件を傍受、解読していました。

さらにNSAは、中国の諜報機関も国連のビデオ会議を盗聴しようとしているのを発見していました。国連本部はニューヨークにありますが、中国であれ米国であれ、国連をスパイする行為は国際法違反(詳細こちら)とされています。

デア・シュピーゲルの報道の前には、NSAがEU代表部の米国内オフィスのVPNをハックして、通信を傍受していることも新たに暴露されていました。

監視対象は、米国内だけじゃありません。デア・シュピーゲルによれば、米国は世界80ヵ所以上の米国大使館・領事館において、「特殊収集活動(Special Collection Service)」なる情報収集・監視活動を繰り広げています。その活動については、大使館や領事館の置かれている国側に知らせないことも多くあります。

また別次元ですが、ブルームバーグやウォールストリート・ジャーナルでは、複数のNSA職員が自分の恋愛対象や配偶者を監視するためにNSAの監視システムを使っていたことを伝えています。NSAではその数は多くないとしていますが、その種の情報には「LOVEINT」(INTはIntelligence=情報)なるカテゴリ名まであったので、実際はそれなりの頻度で使われていたものと見られます。

つまりNSAは、国連とかEUの通信だって傍受できて、でもその中の人は必ずしもモラルの高い人ばかりではなくて、組織の能力を個人的に使っちゃう場合もあった、んですね…。


[GigaOM、Der Spiegel、Bloomberg、WSJ]

Lily Hay Newman(原文/miho)


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