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高速通信規格「LTE」は、なぜそれほど速くないのか?

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おなじみになりつつある高速通信規格「LTE」だが、各キャリアが「ネットも通話も超快適に!」と煽るわりには、使い始めてみると思ったほど速くない……。そんな印象を持っているユーザーも多いのではないだろうか。

例えば、NTTドコモの「Xi」なら受信時最大112.5Mbpsと謳っている。しかし、人が密集するところ、特に都市部では、その“実力”はイマイチ発揮できないようだ。ケータイジャーナリストの石野純也氏が、こう説明する。

「受信時最大112.5Mbpsというのは、あくまで“理論値”にすぎません。例えば、通勤ラッシュ時の電車内やターミナル駅のように、LTE回線を使用している人が密集する場所だと回線速度は落ちることがあります。各キャリアともに基地局を急ピッチで増設していますが、場所によっては普及スピードに追いついていないということ。大ざっぱに言えば、人が多い所では遅い、人が少ない所では速いということになります。ですから、都市部で働くビジネスマンのような方だと遅いと感じることもあるでしょう」

しかし、自宅なら自宅のPC、会社には会社のPCがあり、主にスマホでネットをするのは通勤・通学の電車内など、移動中がメインという人も多いだろう。そうなると、「一番使いたいときと場所」=「一番つながりにくいときと場所」になっているのではないか。

「周波数も限られていて限界がありますからね。ターミナル駅などでは電波の容量をシェアする人数が自宅マンションなどと比べて圧倒的に多いので、固定回線と同程度のスピードを常に求めるのは無理があります。人が密集しているエリアで使うLTEは、回線の条件がいいときに使う3G回線より遅いなんてこともあるくらいですからね」(石野氏)

しかも、LTEは3Gよりも利用料金が割高。本来は固定回線と同程度のスピードを期待してLTEにした人も多いはずだが、戸惑いを隠せないのは無理からぬ話だ。

■週刊プレイボーイ36号「 怒りの徹底検証 なぜ、LTEは不便なのか!?」より 【関連記事】
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