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東京から2時間で行けるブラジル

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ブラジルに行ってみたいけど、遠いし、旅費は高いし、無理! そこで目指したのが、電車で日帰りで行ける群馬県大泉町。日本有数のブラジリアンタウンでブラジル気分を満喫だ!

■お店は看板も挨拶も2ヵ国語対応!

人口の約1割が日系ブラジル人とペルー人といわれる日本有数のブラジリアンタウン、群馬県大泉町。その中心部にある西小泉駅までは、東京都心から電車で2時間弱。同駅に向かう東武小泉線の車内には、露出の多い原色まみれの服を着た人、彫りが深く色黒の人など、「日系ブラジル人?」という人がチラホラ。なかにはポルトガル語を囁き合いながら抱き合うカップルもいる。

駅に着くと、精算所や券売機などにポルトガル語の案内表示を発見。駅前にはコンビニも喫茶店もないのに、なぜか、ド派手な水着を売るショップがポツンと営業中……。寂しげな駅にブラジル要素が紛れ込んだ、独特な光景が広がっていた。

そして、駅前唯一の食料品店は、看板がポルトガル語と日本語の併記。店内にはブラジル料理に欠かせない豆や肉、ポルトガル語表示のお菓子などが並ぶ。店員も日系人のようで、ブラジル人客には「オブリガード」、筆者には「ありがとうございます」と挨拶も2ヵ国語対応!

駅前を離れ、街道沿いを歩いてみると、3分の1ほどの店は看板がポルトガル語オンリー。また、街ゆく人は日本人が多いように見えるが、聞こえてくる言葉の半分はポルトガル語。ブラジル人の割合は1割どころじゃ済まなそうな印象だ。








そして、ブラジル人向けのショッピングセンターも複数あったので突入! 演歌のカセットテープや日本人形に混じって、ポルトガル語表示の家電製品が売られる大型店「ブラジリアンプラザ」には日本人もいたが、豆の量り売りもしている「ショッピングモール オプス」や、新しそうなスーパー「タカラ 太田店」は、客の9割以上がブラジル人。巨大な肉の塊やソーセージ、ブラジルのジュースや酒、雑誌などがそろい、何から何までブラジルな空間だった。



■スーパーで名物料理に挑戦!

そして、「タカラ 太田店」の飲食コーナーでは、串刺し肉をウエーターがテーブルで切り分けてくれる肉料理「シュラスコ」も提供していたので挑戦! 料金は2000円ポッキリで肉料理、豆料理など20種弱のブラジル料理も食べ放題だ。

料理を取り終え、席に戻ると「これは牛のイチボ肉(臀部の肉)ね! 一番おいしいところだよ~」と、陽気なお兄さんが肉塊を手に登場。切り分けてもらって食べると、ジューシーで濃厚な肉々しい食感!「これぞ、ブラジル!」といった味わいだ(行ったことはないが)。

その後もハツ(鶏の心臓)、ウインナー、牛のバラ肉などが、次から次へと登場。すぐに腹が膨れ、ウインナーを皿に残して休んでいたら、「あれ、もしかしてダメだった系?」と陽気に店員が再登場。「おなかいっぱいです」と告白すると、筆者のテーブルに店員は現れなくなったが、「ペース考えて食えばよかった」と後悔……。



帰りに駅近くの緑道公園を通ると、「ブラジリアンサマーフェスティバル」なるお祭りが開催中。日本人の露店は少数で、シュラスコなどが売られていたが、なぜかステージでは演歌歌手が熱唱中。「演歌を聴くブラジル人」というシュールな光景を眺め、街を後にした。

本物のブラジルとは明らかに違うと思うが、こんな具合で日本とブラジルが交じった雰囲気もまた楽しかった。

(取材・文・撮影/古澤誠一郎) 【関連記事】
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