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高校生も実弾を…タイで民間警察補助組織の訓練に参加してきた【後編】

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 タイには、かつて警察内部に民間人の犯罪取り締まりボランティア隊が存在していた。そのボランティア隊がベースになっている『105ユニット』という民間警察補助会社の訓練に参加してきた! 実戦的な逮捕術講習を終えた午前中の訓練を終え、いよいよ実弾を使った訓練に突入する。

※【前編】はこちら⇒http://nikkan-spa.jp/492114

 午後は実際に拳銃で実弾を撃ちながらの訓練に入る。立った姿勢だけでなく、立て膝で、寝転がって、歩きながら、そして、遮蔽物の影からなど様々な撃ち方をする。

 この際に使用される銃は主に個人の物だ(日本人はBKKシューティングから借りた銃)。

⇒【画像】はコチラhttp://nikkan-spa.jp/?attachment_id=492128

 今回の参加者は会社員などが多かった。タイは一般市民でも拳銃を購入できる。女性参加者のネーンさんは旦那さんと一緒の参加だった。

――自宅に銃があるというのは一体どんな感じですか

「タイでは法律が不十分であるというところもあります。暴力事件なども多いですし、自分たちの身を守るためには必要なものだと思っています」

――怖くないですか

「銃は扱い方がわからなければ非常に危険です。逆にちゃんと知っていれば安全です」

 今回の参加者の最年少は高校2年生で、親戚の大学生と一緒に参加。彼らの母親は警察関係者だという。銃が身近にあるとはいえ、高校生が実弾を使った訓練に参加しているというもの、またすごい話である。

⇒【画像】はコチラhttp://nikkan-spa.jp/?attachment_id=492143

 建物を模した場所での射撃訓練では、筆者は見事犯人の的に当てることはできず、人質(の的)を真っ先に射殺してしまった。そして、罰として何十キロもある防弾盾などを担いで走らされるハメに。ちゃんと罰も受けさせられるという訓練の本格さを身をもって体験したわけだ。

⇒【画像】はコチラhttp://nikkan-spa.jp/?attachment_id=492154

 訓練は最後の「丸腰で銃を突きつけられたら」に入った。

 これも、実際にやってみると、驚くほど簡単な力で奪い取ることができるのが理解できる。「ナイフを突きつけられたら」の講習もあったのだが、教官は「ナイフの攻撃可能範囲は広いが、銃の攻撃可能範囲は銃口からの直線上のみだから、銃の方が危険度は少ない」と言った。平和な日本で生活している限り、あまり用がない豆知識だが、ちょっとしたうんちくにもなりそうだ。

 日本よりもタイでは銃犯罪に巻き込まれることが多い。筆者も5回ほど街中での銃発射事件に居合わせたことがある。そのためか、和気藹々とした雰囲気もあったが、みんな真剣に講習を受けていた。今回の講習はベーシッククラスで、この後レベル3まであり実弾を使ってグループでの突入訓練なども行われる。

 なお、105ユニットでの講習を日本人が受講する場合、金丸氏の『BKKシューティング』のみが外国人窓口となっている。ベーシッククラスは次回は11月に開催予定なので、料金などはこのサイト(http://www.csat-bangkok.com/)で確認を。 <取材・文・撮影/高田胤臣>



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