Quantcast
Channel: 夕刊アメーバニュース
Viewing all articles
Browse latest Browse all 18177

「月刊 蹴鞠」の表紙を考える

$
0
0
蹴鞠(けまり)をご存知だろうか。

平安時代に流行した球技のひとつで、鞠(まり)を一定の高さで蹴り続け、その回数を競う競技である。時代劇や大河ドラマなどでなんとなく見たことがあるような気がする、くらいのアレである。このサッカー全盛の昨今から見れば、蹴鞠は日本人にとって「サッカー原体験」といっても過言ではないのではないだろうか。まあ過言だが。

蹴鞠が流行していた当時は、93年のJリーグ創設時くらいの盛り上がりだったのではないだろうか。会場に押しかける観客(民)、ピッチ(砂)に立つ選手たち。飛び交うボール(鞠)。オーレー、オレオレオレー(雅楽っぽい音)。チケットはプレミアだったに違いない。

それだけ人気を博した蹴鞠。当然、多くの雑誌が刊行されたのではないだろうか。サッカーで言えば、サッカーマガジン、サッカーダイジェスト、サッカーキングのように、「蹴鞠雑誌」が書店に並んでいたのではないだろうか。


今日はそんな蹴鞠雑誌の中から「月刊 蹴鞠」の表紙を考えてみた。コチラである。

base4

メイン特集は「美しい上鞠を蹴る」。上鞠(あげまり)は、サッカーで云うところのキックオフ的なもので鞠を高く蹴ることである。平安後期に「蹴聖」と呼ばれた藤原成通のリフティングテクニックの解説付きである。さらに「蹴鞠シューズラインナップ」や「タイプ別の鞠特集」(白鞠、生地鞠、燻鞠、唐鞠など色々種類がある)、後に大化の改新へのつながる伝説の蹴鞠エピソード「中大兄皇子 vs 中臣鎌足(法興寺)」も完全収録である。さらに、武士がたしなむべき技芸として蹴鞠をあげている(1574年「天正式目」より)、長宗我部元親のインサイドキック特集も見逃せない。連続写真でモッチー(元親)の精密なキックの秘密に迫る特集である。

蹴鞠ファンなら見逃せない一冊である。


ワラパッパ 08月01日11時32分

「「月刊 蹴鞠」の表紙を考える」記事詳細はコチラ


■関連情報
「ストップ!ケンシロウ詐欺」のポスターを考える
ネコには人がどう見えているのか(仮説)
卑怯俳句

Viewing all articles
Browse latest Browse all 18177

Trending Articles